「男性性と女性性」
夢のシンボルでは人類に共通しやすいものもあると書きましたが
それはユングの言う「元型」というものです。
また、シンボルは共通していても、夢で表現される時はバリエーションが豊富なものもあります。
男性性や女性性を表すものはかなり多岐に渡っているのではないでしょうか。
例えば「男性性」といっても、
12サインで言う陰陽の対比でみれば
半分の6サインは陽、つまり、男性性の何がしかを含んでいます。
先の「乗り物」の夢にしても、乗り物自体は男性性に属するものですね。
人生において
男性性と女性性を統合していく事は、
私達にとって共通のテーマでもありますから
様々な形で夢が語りかけてくる事は多いのだと思います。
例えばこんな夢
●夢の中の(架空の)家にいる時、ガレージに人の気配がして戸締まりをしに行く。車の周辺を見てから寸での差で鍵をかけると、外には数人の男性がいてドアをドンドン叩いている。
そういえば裏口はどうだっただろう?と不安になり、(なぜかとても広〜い家で)部屋をいくつも横ぎりやっと裏口へ。
見ると犬が数匹吠えていて、今にも入って来ようとしている。
…という夢は、自分が男性性を排除しようと躍起になってる姿勢が浮かび上がってきます。
男性性はそのまま「数人の男性」として、またガレージの「車」も、そして「犬」としても示されています。
実際、犬として表される事はポピュラーな事です。
またここで言う「男性性」とは、積極的な人生開拓や、もっと単純に言うと行動力といったものです。
それらがドンドンとドアを叩いていても、怖くて取り込みたくないでいる…というわけですね。
またこんな夢も
●知らない街の、はずれの山に向かう道を歩いている時、犬のような何か獣(何匹も)に追いかけられる。
走って逃げながら、途中で反対側から来た犬は、ひどく不気味な様相だった。
…という夢。
この夢を見た当時は、犬というファクターがたびたび登場していたと思います。
でも当時は「怖かった〜」という印象が強く、その意味までちゃんと把握できてはいませんでしたが。
面白い事に、近年、久しぶりに夢に犬が出てきた時は、
普通に可愛い大型犬で、共に歩いていました。
とはいえ、
家のシンボルの時にも話しましたように、
夢を見た人が犬を飼っていて、非常にその愛犬の事で何か苦慮している場合には、
夢に出てくる「犬」が表すシンボリズムも、違う視点など注意してみる必要があります。
ちなみに女性の場合
男性性を統合していく過程は自然ですが、だからといって自分と同じく女性性はもういいのかというとそうではありません。
女性が女性性を催促されるような夢も、ごく自然にあるものですから。
今日はここまで。
さて、今夜はどんな夢でしょうかね…!?
ミシェル☆